あなたは女性の身だしなみについてよく言われる「化粧はマナー」という言葉を説明できますか?
また、女性だけが化粧をマナーとして求められる理由はなんでしょうか?
反対に男性の化粧は否定的な意見を持たれやすいですが、その理由は?
「当たり前」と思っていても、「説明しろ」となると案外難しいものですよね。
女性は社会に出てから、毎日毎朝寝る時間を削って化粧をしているのです。
そんな女性たちから、「化粧はマナーだ!!」と言う人々に知ってほしい「身だしなみ」についてご紹介します。
そもそも身だしなみとは
「身だしなみ」とは「身嗜み」と書き、
- 容姿・服装。言葉遣い・態度などに対する心がけ。
- 心がけとしての教養・技芸などを身につけていること。
という意味を持ちます。
「身だしなみは社会的に過ごしていくためには必要不可欠である」という考え方そのものについては多くの方が同意していると思います。
相手に不快感を与えると、自分へも悪い影響が返ってくるからです。
なぜ化粧が身だしなみなのか
先程の「身だしなみ」という言葉の意味の中に「化粧」という文字は出てきません。
つまり「化粧に気を配りなさい」という意味は直接的には無いのです。
ですが、これだけ身だしなみに化粧を求める傾向があるのには理由があります。
その理由は「容姿」という部分です。
「容姿に気を配ること」が身だしなみとして求められているのです。
どう言うこと??
容姿とは「顔かたちと体つき」という意味を持ちます。
つまり、化粧をする前の素顔のことを指します。
そのため、本来の意味としては容姿とは化粧は関係ありません。
ですが、「容姿」と聞いた場合、「見た目(化粧含む)」を想起する人が多いでしょう。
この意味では「化粧は容姿を作るもの」と言えます。
このことから、「化粧に気を配る=身だしなみ」とされるのでしょう。
化粧を辞めたくても、許されない現実
さて、本来は容姿に気を配る方法として化粧をするはずです。
しかし、現在では「化粧をしない」ことはマナー違反だと言われることもあります。
そのため「化粧せざるを得ない」という状況があります。
なぜでしょうか?
しかも女性だけに。
実のところ理由はわかりません。
ですが性差別が行われていた時代、女性は身だしなみに特に気を配る仕事(受付や接待)に就いているケースが多かったです。
そのため「女性=見た目に気を遣う」が当たり前とされ、それがそのまま残っているのではないでしょうか。
そして、性差別が少なくなった現在。
男性女性が様々な場所で活躍するため、今まで注目されなかった「身だしなみの違い」が目立っているのだと思います。
「受付は男女問わず化粧する」ということが常識になる日が、いつか来るのかもしれません。
「化粧をするのがマナーだろ!!」を嫌がるのはなぜ??
容姿に気を配る身だしなみとしての化粧は「するべきこと」であり、なぜマナーとして呼ばれるのかわかった気になってしまいます。
ですが、先にも述べたように化粧は「容姿に気を配る方法の1つ」に過ぎず、容姿に気を配る方法は別にもたくさんあります。
そうでなければ「男性は容姿に気を配る必要が無い」ということになりますからね。
たとえは
- 顔を洗う
- 歯を磨く
- 髪を整える
- 入浴する
これらも容姿に気を配る方法です。
そして男性はここまですれば容姿への身だしなみは文句を言われません。
ですが女性はどうでしょう。
ここまでしても、化粧をしていなければ「マナー違反だ」と言われてしまうのです。
同じ仕事をしていれば同じだけ容姿に気を配り、身だしなみを気にするべきはずです。
なのに女性だけが化粧をしなければならない。
理不尽ではありませんか。
だから「化粧するのがマナーでしょ。当然でしょ」とされるのが嫌なんです。
まとめ
- そもそも身だしなみとは化粧とは関係ないものである。
- なぜ化粧が身だしなみとして言われるのかは「容姿」という言葉の捉え方である。
- 化粧を辞めたくても、許されない現実があることが問題。
- 女性だけに化粧が求められるのは歴史的背景があると考察できる。
- 「化粧して当然」とされるのを嫌がる理由を知ってほしい。
本当に必要な身だしなみは何かを社会的に考える必要がありますが、そうもいかないものです。
ですが、自分の周りにいる人たちに声をかけるのも注意するのも自分です。
どうか「化粧はマナーだ!!」という言葉で片付けるのではなく、自分自身の考えを持って言葉をかけてあげてください。
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